心電図の学習って色々な波形やたくさんの覚えることがあって大変ですよね。循環器病棟じゃなくても、現場では術後の管理や重症患者に使用されることも多々あるため、心電図の知識は必須です。。。

では、何から覚えればいいのか。

最も大切なのは、異常か正常かを理解し患者さんに迫る命の危険を見つけることができるようになることです。

ここでは、命にかかわる超危険な心電図4つの特徴(見つけ方)とすべき対処を見ていきます。

目次  

心電図のキホン

そもそも心電図とは何でしょうか?軽くおさらいしていきます。(ここでは本当に軽く触れるだけですので、詳しいことは他の文献等で調べてください)

心電図とは、心臓の電気的活動を体表の電極で検出して図にしたものです。

心電図を見ることで、心臓の電気的活動を知ることができます。

電気信号は正常時、①洞結節→②房室結節→③ヒス束→④右脚、左脚の順に伝わっていきます。心筋が電気信号によって刺激されることで興奮し、脈を打つことができるのです。

①洞結節から②房室結節の間には心房が、②房室結節から④右脚、左脚の間には心室があるので、心房→心室の順で興奮が伝わるのがわかると思います。

心電図には、P、Q、R、S、Tなどと波に名前があります。超ざっくりですが、ここでは

P波・・・心房の興奮   

QRS波・・・心室の興奮

と覚えておいてください。

超危険な心電図 4選

Ⅰ 心室細動(VF)

心室細動(VF)は、心室が細動(痙攣)し、収縮できていない状態です。

心室が収縮できないということは、血液を循環することが出来ていない状態ですので大変危険な状態です。

心電図の特徴

心室細動(VF)の時は、心室が細動(痙攣)しているため電気信号もめちゃくちゃな状態です。そのため心電図は

規則性がなくバラバラ

となります。

対処

心電図が上記のようになっていたら、ただちに患者の状態を確認しに行きましょう。本当に心室細動(VF)が起きていたら患者の意識はありませんから、瞬時に緊急事態だと判断できます。

コードブルー(応援を呼ぶ)心肺蘇生(CPR)開始

AEDの適応ですので準備し、実施が必要となります。

Ⅱ 心室頻脈(VT)

心室頻脈(VT)は、心室からも異常な速いペースで命令がでてしまい、心室の収縮ペースが速すぎて空打ちになっている状態のことです。

空打ち状態ですので、血液を循環させることが出来ていない場合が多く、大変危険な状態です。

心電図の特徴

心室からの速い命令が出るので、QRS波が一定だが速いペースでみられます。

また、心室から命令が出てしまいますので、P波(心房の興奮)は隠れてしまいます。そのため心電図は

一定の速さでQRS波が出る。(R-R間隔が一定で短い。高さも一定)

P波はどこにあるかわからない

となります。

その他に ・QRS波の幅が広い という特徴もあります。

対処

心電図が上記のようになっていたら、ただちに患者の状態を確認しに行きましょう。心室頻脈の場合、脈が触れる場合と、触れない場合があります。

脈が触れない場合は、

コードブルー(応援を呼ぶ)心肺蘇生(CPR)開始

AEDの適応ですので準備し、実施が必要となります。

脈が触れる場合でも、異常な循環状態で急変の可能性は大いにありますから

Drに連絡し、すぐ来てもらう

AED、救急カート等の準備が必要になります。 

Ⅲ 心静止

心静止とは、洞結節からの命令が出ていない状態のことです。

命令がなければ、心臓は動きませんので大変危険な状態です。

心電図の特徴

洞結節からの命令がない=電気信号がない ですから、心電図は、

フラット

となります。

対処

心電図が上記のようになっていたら、ただちに患者の状態を確認しに行きましょう。(モニターが外れて心電図がフラットになっている場合もありますが)本当に心静止だった場合、患者の意識はなく、すぐに緊急事態だと判断できます。

コードブルー(応援を呼ぶ)心肺蘇生(CPR)開始

心静止の場合、AEDは適用外です

止と心止の違い

心静止:心電図で波形がフラットな状態

心停止:患者の脈が触れない状態(VF、VT、心静止、PEAが原因となる)

Ⅳ 無脈性電気活動(PEA)

無脈性電気活動(PEA)とはその名の通り、電気活動はあるけど脈がない状態です。脈がありませんので当然ですが大変危険な状態です。

心電図の特徴

無脈性電気活動(PEA)の心電図に決まった波形はありません。

波形は出ているが、心臓自体が弱っていて脈が触れない

状態が、無脈性電気活動(PEA)です。

対処

無脈性電気活動(PEA)の場合、心電図上で発見することは出来ません。患者の急変に気づき心電図モニターを付けたところ、波形は出ているが、患者の脈がない→無脈性電気活動(PEA)だ! となる場合が多いです。

急変してることに気づいているので、当然

コードブルー(応援を呼ぶ)心肺蘇生(CPR)開始

は必須です。

無脈性電気活動(PEA)の場合も、AEDは適用外です

AEDの適応

AEDはめちゃくちゃな波形をただす機器ですので、心室細動(VF)と心室頻脈(VT)が適応となります。

心静止は、そもそも波形がないので、AEDは異常かそうじゃないか判断できず「ショックの適応ではない」と判断されます。

無脈性電気活動(PEA)の場合は、電気活動はあるのでAEDが異常と判断できず「ショックの適応ではない」と判断されます。(ショックを与えたところで意味ないですしね)

まとめ

この4つは命にかかわる状態を表しているので、見つけたらただちに患者さんの状態を確認しに行きましょう。

このほかにも、すぐに医師に報告すべき危険な心電図はあります。「危険な心電図 6選」もぜひ参考にしてください。

Categories:

Tags:

One response

WEB へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトについて

看護マンでは、看護師や看護学生、看護に興味のある方たちに役立つ情報を発信していきます。